2003年度はバリアフリー委員会としての活動が躍進した年です。きっかけは、バリアフリー委員会所属で人文学部教員の高橋渉先生の声掛けでした。言い回しは違いますが、内容としては…「バリアフリー委員会とは講義保障をするだけの団体ですか?難聴学生へのサポートだけをする段階のままで良いのですか?」という問いでした。
昨今ではよく耳にする「バリアフリー」ですが、いったいこれは何か?バリアフリーとは、障がいのある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味でつかわれます。ここでいうバリアとは、一般的に「物理的・制度的・文化、情報面・意識上」のバリアという4つを対象に用いられます。
高橋渉先生の声掛けにより、バリアフリー委員会の原点に戻らなければならないと感じ、バリアフリー委員会では先に述べたバリアがいまだに大学や社会に数えきれないほど残っているために、障がいを持った学生が情報を得ることや、社会参加することを阻まれているという現状を理性的にとらえ「バリア無き社会」を目指し「障がいを持った学生とともに諸問題について取り組み、ともに歩む」という考えを持った学生が集まり、日々活動するべきであると考えました。
重度難聴学生だけではなく、肢体不自由学生にもこれから入学してくるかもしれない様々な障害を持った学生に対しての入学してきたときのための準備・サポートを確立していかなければなりません。
支援学生は前期40名、後記37名。 活動方針は「バリアなき社会を目指し、障がいをもった学生ともにと諸問題について取り組み、ともに歩むでした。前年度に築かれた体制をもとに学生たちの取り組みが大きく進展した年です。テイカー養成以外に学習統括部、交流部、CAR部の3つの部門を作り、学習統括部による手話勉強会の隔週開催、交流部による他大学の手話サークルとの連携・交流、CAR部による車いす交換を目的としたアルミ缶拐取活動がはじまりました。また、「全国ろう学生の集い」や「北海道重複障害研究大会」など、様々な講演会やワークショップに積極的に参加しました。
リーダー:宮町悦信 / 社会情報学部
サブリーダー:長谷川祐也 / 法学部